みなみinfo

農に生きる

この先も柑橘一本
田原果樹部会 金田力也さん

田原果樹部会に所属する金田力也さんは、就農して3年目になります。

家族5人で、ハウス、露地合わせて275アールの面積で、夏は温室ミカン、冬は露地で甘夏、せとか、ポンカンなど20品種近く栽培しています。
現在、栽培しているミカンの品種は、甘みと酸味のバランスが良く、人気の高い「宮川早生」を出荷しています。

就農した経緯について尋ねると「コロナの影響が大きかった」と言います。農業大学卒業後に就職した工場が、コロナの影響で休みが増えてしまい、父親から「家の手伝いをしないか」という声がけがきっかけで就農を決意しました。
就農後の2年間は、露地を中心に管理を行っており、今年から温室ミカンの管理を一任されました。「露地とハウスで管理方法が違うため、分からないことばかりです。父に教わりながらやっています」と金田さん。

ハウス内に数字のカードが付いているミカンがあり、金田さんに聞くと「ミカンの大きさを定期的に測り、順調に成長しているか確認するために数字を付けています」と話し、成長速度が速いと「水を多くし過ぎたかな?」と原因を考えているそうです。

 

 

ミカンは、何十年と同じ樹から収穫します。金田さんのほ場でも40年を超える受け継がれた樹があるそうです。栽培管理で一番大切な作業を尋ねると少し考えながらも「剪定、摘果、水管理どれもミカンの品質を左右するため重要な作業です」と話します。

田原果樹部会では、部会全体の品質向上に向けて、栽培研修会やほ場視察を定期的に行っています。出荷は、6月上旬から9月下旬まで行われ、お盆の需要期が出荷最盛期となります。

今後について「美味しいミカンを作ることはもちろん、まずは腕が一流の部会員のレベルに追いつくことが目標。これから先、柑橘一本でやっていくつもりなので、生産者が減っている中、何十年先も生き残っていくために、消費者に人気の品種を栽培していきたいです」と先を見据えた目標を語ってくれました。

 


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