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大葉香るクラフトビール誕生

JA愛知みなみ泉つまもの出荷組合と渥美半島醸造がタッグを組み、渥美半島の地ビール「PARIKINO(パリキノ)」が誕生しました。醸造所併設のパブやオンラインショップ、フードオアシスあつみなど一部スーパーで8月9日より販売が始まりましたが、予想を上回る反響で即日完売しました。
同出荷組合の大葉生産者である伊藤圭さんの「大葉のビールを造りたい」というアイデアをきっかけに、醸造を手がける川合崇浩さんも「渥美半島を盛り上げるため、地元の農産物を使いたいと思っていた。実際にほ場に行き、大葉の爽やかな香りはビールにぴったりだと思った」と、相思相愛で3年前から商品開発が始まりました。
年々暑さが厳しくなる中、生産者は大葉の品質維持のため遮光剤や遮光カーテン、外気導入資材を使用するなど対策を行っていますが高温障害は免れません。そこで今回、高温障害により規格外となった大葉を廃棄するのではなくビールで有効活用しました。
ベースとなるのは酸味の効いたサワービール。そこに田原市産の梅のエキスを贅沢に使用し、最後に大葉をディップして香り付けをすることで大葉の爽やかな香りがしっかりと感じられるクラフトビールに仕上がりました。1缶350ml入りで、アルコール度数4%と低めで飲みやすくなっています。
また、田原市で9日に行われた販売記念イベントでは、商品の販売が始まる午後5時前からPARIKINOを求めて列ができました。試飲した方からは「飲みやすくて美味しい」と好評。生産者の伊藤さんは「大葉を使用した加工商品は、出荷組合として初めて販売する。大葉の爽やかな香りは夏にぴったり」と話します。
当JAと醸造所は、農業が盛んな田原市ならではのビールの開発に向けてすでに次の商品開発が始まっています。

 


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